大塚国際美術館スタディツアー in 鳴門^^ その5

前回の続き・・・

バロック美術の巨匠はたくさんいますが,私の好きな画家はレンブラントです。

当時は集団肖像画というのが,流行っていて,以前は一つの絵に一人を描くのが普通でしたが,一枚の絵に何人かを平等に描き,代金を皆で割り勘で画家に払っていたそうです。そこから,割り勘という言葉ができたとか・・・。ほんとかな? でも確かに割り勘で払おうって英語で言う場合は,”Let's go Dutch.”って言いますよねー。あ~レンブラントはオランダ人だったから,はあ~ここから来ているのね・・・。町田先生がさらっと言われていたことはホントだったですm(__)m それにしても,私にすると,すごい発見!!!なんで,dutchなのかを初めて知りました^^。

レンブラントの集団肖像画は当時の人にものすごく人気だったそうです。なのに・・・代表作の一つ”夜警”で,人々の不評を買い,だんだん人気は落ちていったそう・・・。何故か?写真は撮らなかったのでないですが,あれにはたくさんの人々が描かれていますが,夜の雰囲気を出そうとして,何人かの顔はぼやっとしていて,誰が誰だかわかりません。ここに原因があったそうです。確かに・・・集団写真を撮ると,真っ先に皆自分を見つけようとするけど,集団を描いた絵も同じ心理だったのね・・・。納得045.gif。あの絵を絵画として鑑賞すると一流の絵なんだと思いますが,自分も描かれている肖像画として見れば,そりゃあ自分しか見ないのだから,どんなに素晴らしい絵も駄作となるのですね・・・。はぁ~なるほど。

私の好きな絵はこれです。「放蕩息子の帰宅」
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新約聖書の福音書に出てくる話です。
二人の息子がいて,ある時弟が父の財産の自分のとり分を先に分けてほしい,と父に願い出ます。父は何も言わずに弟の言うとおりに財産を分けてやります。弟はそのお金を持って,
数日のうちに遠くの国へ旅立ち,放蕩のかぎりをつくし,湯水のごとく財産を使い果たします。お金がある時はちやほやと周りにいた人たちもお金がなくなるやいなや,誰も回りにはいません。ちょうどその頃その国に大飢饉がおこり,食べものに困り始めた弟はブタの世話人として働き始めますが,ブタの餌であるいなご豆でもいいからお腹を満たしたい,と思っていたとき,ふと彼は我に返ります。

聖書ではここからをこう言っています。
”父のところには、パンのあり余っている雇い人が大ぜいいるではないか。それなのに、私はここで、飢え死にしそうだ。 立って、父のところに行って、こう言おう。「おとうさん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。 もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません。雇い人のひとりにしてください。」

こうして彼は立ち上がって、自分の父のもとに行った。ところが、まだ家までは遠かったのに、父親は彼を見つけ、かわいそうに思い、走り寄って彼を抱き、口づけした。

 息子は言った。「おとうさん。私は天に対して罪を犯し、またあなたの前に罪を犯しました。もう私は、あなたの子と呼ばれる資格はありません。」

 ところが父親は、しもべたちに言った。「急いで一番良い着物を持って来て、この子に着せなさい。それから、手に指輪をはめさせ、足にくつをはかせなさい。そして肥えた子牛を引いて来てほふりなさい。食べて祝おうではないか。この息子は、死んでいたのが生き返り、いなくなっていたのが見つかったのだから。」そして彼らは祝宴を始めた。”

これは放蕩息子の例え,という話で,どんなに神様なんか知らない,と生きていても,いつか神様の元に帰るならそれをどんなに神様は喜ばれるか,またどんなに憐れみ深いお方であるか・・・ということを表しています。

この絵の右側にはそれを冷たく見守っている男性がいますよね?誰だと思いますか? 
弟の兄です。 この例え話には多くの含蓄があり,とてもここで簡単には言い表せないほど,実は深いお話です。興味のある方はルカの福音書15章をお読みください^^。

そして・・・この両手はそれぞれどちらの手か忘れましたが,神の厳しさと優しさをそれぞれ表しているのだそうです。私からみると,むかって左側,すなわち右手が厳しくて,むかって右側,すなわち左手が優しそうにみえるけど・・・どうなんだろうなあ・・・。
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レンブラントは晩年になればなるほど,信仰深くなっていったそうです。
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これはキリストが十字架にかけられる絵ですが,絵の中心に帽子をかぶり,十字架にかける作業に加担している男性がいますよね?これは,レンブラント自身を描いており,自分の罪がキリストを十字架にかけた,という彼の深い信仰を表しているのだそうです。心の中ではそうわかっていても,絵になるとものすごくリアルに迫ってきますね。”イエス様,ごめんなさい。そしてイエス様,ありがとう。”です。

ここの美術館は驚くほど,レンブラント関連作品が充実しています!!!他にも確かレンブラントの自画像だけの部屋があったと思います。入場料・・・決して安くはないけど,それだけのものを見られるから,決して損した・・・とは思わないんですよね。それより,もっといろんな知識を頭に入れてからここを訪れれば,もっといろいろな作品を楽しめて,朝から夕方まで3000円で遊べれると思えば,高くもないかな?その代わり~足は棒のようになります・・・。


次回へ続く・・・
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by mignon-anne | 2011-07-13 22:18 | ひとりごと
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